漢字が読めるからといって安心は禁物!日本語と韓国語では同じ漢字語でも意味がまったく違う「罠」が潜んでいます。こうした「意味の違う漢字語」を把握しておくと、誤解を防ぎ、より正確なコミュニケーションが取れるようになります。
今回の単語は「城(しろ/じょう)-성」です。
発音は「ソン」のようになります。
正確な発音方法については、「なるほど納得!韓国語の始まり(文字と発音):かたつむりコース(無料音声ファイル提供) Kindle版」をご参考ください。
単語の紹介
「성(城)」は漢字語で、日本語の「城(しろ・じょう)」と同じ漢字を使います。意味も基本的には「城・城郭」を指すため、一見まったく同じ単語のように思えます。ところが実際に使われる場面や頻度、さらにはニュアンスに微妙な違いがあるのが、この単語の面白いところです。今回はカフカの小説『城』を入口に、この単語を深掘りしていきましょう。
発音
「성」の発音はカタカナで表すと「ソン」に近い音です。母音「ㅓ」は日本語の「オ」よりも口を少し開き気味にして発音するのがコツで、「ソン」と「ソング」の中間くらいのイメージで練習してみてください。また、語末の「ㅇ(ng音)」は日本語にない鼻音なので、しっかり鼻に響かせることを意識しましょう。
説明
韓国語の辞書的定義:
임금이나 귀족이 거주하거나 군사적 방어를 위해 쌓은 구조물. 돌이나 흙 등으로 높이 쌓아 올린 방어용 건축물.
(日本語訳)王や貴族が居住したり、軍事的な防衛のために築いた構造物。石や土などを高く積み上げた防御用の建築物。
日本語の「城」とほぼ同じ意味合いですが、韓国では歴史的な城郭(수원화성・남한산성など)を指すことが多く、日本の天守閣のような独立した塔型の建物というより、城壁全体を「성」と表現する傾向があります。
例文
예문1:경복궁 근처에 오래된 성이 있어요.
(景福宮の近くに古いお城があります。)
예문2:카프카의 소설 『성』은 정말 난해하지만 흥미롭습니다.
(カフカの小説『城』は本当に難解ですが、とても興味深いです。)
예문3:우리는 성벽을 따라 걸으며 역사를 느꼈어요.
(私たちは城壁に沿って歩きながら歴史を感じました。)
どんな場面で使う?
🏯 観光・歴史の話をするとき
韓国旅行で수원화성(水原華城)や남한산성(南漢山城)を訪れた際に「이 성은 언제 만들어졌어요?(このお城はいつ建てられたんですか?)」と現地の人に質問できます。
📚 文学・読書の話をするとき
カフカ好きな韓国人の友人に「『성』 읽어봤어요?(『城』読んだことありますか?)」と話しかけるだけで、一気に話が盛り上がること間違いなしです。
🎮 ゲーム・ファンタジーの話をするとき
韓国のゲームや映画で「성을 지켜라!(城を守れ!)」といった表現が頻繁に登場します。エンタメを楽しみながら自然に覚えられる単語のひとつです。
✏️ 確認クイズ
「城(しろ・お城)」を韓国語で言うと?
▶ 答えを見る
✅ 성(ソン)
漢字語で「城」と書き、日本語と同じ漢字ですが、城壁全体を指すことが多い韓国ならではのニュアンスがあります。
関連単語
- 성벽(ソンビョク) – 城壁(城を囲む壁のこと)
- 성문(ソンムン) – 城門(城の入り口の門)
- 궁성(クンソン) – 宮城(王宮の城)
- 산성(サンソン) – 山城(山の上に築かれた城)
- 고성(コソン) – 古城(古いお城・廃城)
- 성주(ソンジュ) – 城主(城の主・領主)
韓国の文化・背景
韓国には世界遺産にも登録されている수원화성(水原華城)をはじめ、全国各地に歴史ある「성」が残っています。日本の城が天守閣のような独立した高い建物を中心とするのに対し、韓国の「성」は山の地形を活かした石積みの城壁が主体であることが多く、その構造や景観に大きな違いがあります。韓国のドラマや時代劇(사극)でも「성」は頻繁に登場し、王朝の権威や戦の舞台として欠かせない存在です。カフカの小説『성』が韓国でも広く読まれているように、この単語は歴史・文学・エンタメのあらゆる場面で活躍しています。
学習ポイント
「성」は日本語の「城」と漢字も意味もほぼ同じなので、漢字を知っている日本人学習者にとっては非常に覚えやすい単語のひとつです。ただし、発音の「ㅓ(オ)」と語末の「ng音」は日本語にない音なので、ここだけは丁寧に練習しておきましょう。また、「성」は複合語の一部としても頻繁に使われる(성벽・성문・산성など)ため、関連単語をセットで覚えておくとボキャブラリーが一気に広がります。初心者の方は、まず観光地の名前(수원화성など)と結びつけて覚えると忘れにくくてオススメです。
コメント
私が韓国語を勉強し始めたころ、カフカの『城』が韓国語でも「성」とそのまま訳されていることを知って、なんだか親近感を覚えたのを今でもよく覚えています。ソウルの景福宮を初めて訪れたとき、「これが본물(本物)の성か!」と感動したことも懐かしい思い出です。単語ひとつから、文学も歴史も旅の記憶もつながっていくのが、語学学習の醍醐味だなと改めて感じました。
まとめ
今回は「城-성」について紹介しました。日本語と同じ漢字語でも、実際の使われ方や背景には韓国ならではの文化が詰まっていましたね。次回の「面白い!!日本語と韓国語の日本語と意味が違う韓国の漢字語」もお楽しみに!気になることや感想があれば、ぜひコメントで教えてください!
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